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山本 昌彦; 森 英人; 駿河谷 直樹
JAEA-Technology 2015-024, 19 Pages, 2015/09
東海再処理施設の分析所小型試験設備において、国際原子力機関による査察へ対応するため、試験セルからの環境サンプリングを初めて実施した。試料採取場所は、高レベルの放射性物質を取り扱うセル内に設置された機器周辺であり、試料の搬出にあたっては作業者の被ばくと汚染発生の可能性があった。このため、作業前に採取される試料および試験セル内の線量率を評価し、しきい値を設定するとともに作業者の放射線防護具を決めた作業手順を作成した。その後、試験セルにスワイプを搬入して試料を採取し、セル内から搬出した。サーベイメータおよび線量計の測定値から換算式を用いて、試料の放射能を求めた結果、その濃度は、法令等に定められた規定数量であるA値よりも低い値であった。また、試料を収納した容器表面の線量率、表面汚染密度は、規制値以下であったことから、試料は、L型輸送物として国際原子力機関のサイバースドルフ保障措置分析研究所へ発送した。
間柄 正明
核物質管理センターニュース, 34(11), P. 18, 2005/11
第46回核物質管理学会に出席し原研の環境試料分析に関する研究成果を報告するとともに、米国のオークリッジ国立研究所,TRANSCOMセンター,サンデイア国立研究所,ロスアラモス国立研究所を訪問し米国における核物質管理や核不拡散・保障措置に関する開発の現状を調査した。学会における国際保障措置:環境サンプリング及び情報解析のセッションでのレポートと、サンデイア国立研究所を訪問したときのレポートである。
江坂 文孝; 桜井 聡
核物質管理センターニュース, 33(11), p.9 - 12, 2004/11
米国フロリダ州オーランドで2004年7月1822日に開催された第45回核物質管理学会(INMM)年次大会に参加して最新の動向を調査した。本報告では、特に国際保障措置のセッションにおける保障措置のための新規計測技術、及び、核物質計量管理のセッションにおける計量管理に必要な新規参照物質の調製状況などの発表について、その概要と特徴を述べた。
安達 武雄
核物質管理センターニュース, 31(4), p.6 - 9, 2002/04
2001年10月29日11月2日にウィーンで開催されたIAEA主催の「保障措置国際シンポジウム」について、発表者の関連するセッション(セッション6: 追加議定書,セッション10: 環境サンプリング,セッション15: IAEA保障措置における新たな課題)についての発表内容の概略とシンポジウムについての感想を報告する。
渡部 和男
核物質管理センターニュース, 25,26(12,1), p.5 - 6, 1996/00
保障措置のための環境サンプリング手段のうち特に重要な超微量分析技術について概説した。保障措置サンプリング手段は、未申告の原子力活動を検知するうえで、非常に有効な手段の一つである。原子力施設内外の環境試料を採取し、そこに含有する核種の組成、同位体比等を精密に測定することにより、その施設での原子力活動が推定できる。本概説では、一般的に分析される対象核種、その定量法について簡単に述べた。